当日は、お天気を案じておりましたが、爽やかな秋日和でした。丁度、平戸の街はお宮日と種田山頭火全国フォーラムで賑わいを見せており、静寂なお茶室に時折響いて来ますお宮日の笛・鐘の音色は、私など郷愁を憶えたことでした。
 初めて、閑雲亭でのお茶席をお受けすることになり、不安だけが大きくなる日々でしたが、宗家、奥方に細かい教示を頂戴し、松華会の会長(永益)と会員たちの協力を得、当日の茶会を終えることができました。
 また、この度の茶会は、水屋全般から外回りのことなど多事にわたり、奥方より学ぶことができ、私どもにとってまたとない勉強の機会となりました。
 「閑雲亭」と申しますと、他地に在しております者にとりましては、お流儀の原点の場所とし、貴重な思いと緊張感を持って触れてきております。その中で、前日に道具の運び込み、茶室のお掃除、外回りのことなどすませ、当日は水屋の用意、茶室の準備等それぞれに分担して、お客さまをお待ちしました。福岡、下関、長崎支部の会員をはじめ150名あまりのお客さまがお見えになり和やかなうちに、茶会を終えることができました。会員30名がそれぞれの持ち場をしっかりと務め、茶会を通して、たくさんのことを学び、「鍛練をする」という三心茶会の奥義を学び得るためにも、さらに稽古に励み、精進への思いを心に強く念じました。
 
佐世保支部 松清会 河村ノブ子  
 

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