お初釜
宇和島支部 松風会 小島 和子
 麗かな松の内も過ぎ、大寒の目前に迫った令和2年1月19日(日)、金剛山大隆寺に於いて初釜が催されました。早朝の境内は身を切るような冷たさで参加者18名、茶席の準備に勤みました。 午前10時30分全員が集合し、まず支部長の年頭の挨拶に始まり、先日の横浜での初釜の件、オランダ国王より頂かれたお茶入れの話など、一同目を輝かして聴き入りました。朱盃に濁酒を酌み、一年の会の多幸と発展を祈念し、乾杯。食事中、自己紹介を兼ねた今年の抱負を語り合い、お孫さんの誕生、結婚やら次々と出るお目出度い話の中で、「茶道は総合芸術なので、書、絵画、茶の書籍など、茶への見聞と教養をもっと高めねば」という意欲的なお方も大勢いらっしゃいました。
 さて、茶席は2つに分かれ、第一席の方々は食後に「姫椿」という美しいお菓子を頂き席入りしました。お点前は、松竹梅の棚を用い、続薄茶を頂きました。時の経過と共に玻璃窓越しに差し来る陽光に、茶席の雰囲気も和み、ご正客と亭主の率直な問答に笑みの零れる楽しい茶席となりました。二席目も同様盛り上がりました。
 今回は特に、中堅・お若い方々が茶会の準備、お点前、後片付け等、率先して全員協力のもとに活動され、会員一同の絆も強くなる一方、会の発展への努力を衷心より誓ってお開きとなりました。輝かしい一年となります様に!