乾徳山恵林寺献茶式に臨んで
東京支部 松親会 小関微笑子
 静かな空気が漂い、紅葉、黄葉が池に鮮やかに映る甲斐武田氏菩提寺の乾徳山恵林寺において、武田信玄公生誕500年記念として、令和4年11月13日(日)、夢想国師・武田信玄公・松浦鎮信公及び鎮信公の碑を立てられた松浦篤信公(31代)への献茶式が厳かに行われました。
 武田信玄公と松浦鎮信公とのご縁は、鎮信公が信玄公を信奉されており、恵林寺に寿塔(生前に自身で建てる記念碑)を建てることを考えられましたが、実行前に亡くなられ、孫の篤信公により建てられました。また、真言宗総本山高野山の信玄公の墓所の近くに松浦家の墓所を開いておられることからも、信玄公に対する畏敬の念の強さを示す事績ではないかと存じます。
   恵林寺の開山は夢想国師で夢想国師が鎌倉円覚寺の住職であったため、当初、恵林寺は円覚寺派でしたが後に妙心寺派となった経緯があるとお聞きしております。
 午前10時よりご住職の古川周賢老師を導師に献茶式が始まりました。
 約1時間にわたる献茶式では、夢想国師、信玄公へは恵林寺の侍者の方が、鎮信公、篤信公へは収様が供えられました。
   
 その後、濃茶席に移り、古川老師より「今回は鎮信流の星の初鷹を使わせていただきました」等のお話をお聞きしながら、お席、お道具の趣向を楽しませていただきました。
 すべての行事が終了しました後に、いつものお味の抹茶をいただき、ほっとすると同時に老師様のお心遣いに感謝いたしました。  
 そして今から十数年前に、恵林寺での献茶式に、加藤さんと私が、鎮信流の旗を持ち支部の方々をお迎えに行きましたことを思い出しました。
 約3年に及ぶコロナ禍で、大きな茶会を開催する事が出来ずにおりましたので、厳かな献茶式に参加出来ましたのは、私としては久しぶりの緊張感をかみしめながら、無事に終了出来ましたことに安堵いたしました。