新年を迎えて
東京支部 松親会 土井裕子

冬の厳しさのなかで咲く蠟梅
兎にも角にも歳は改まりました。本年も宜しくお願い申し上げます。
昨年はコロナに始まりコロナに終わりました。今年こそは、お稽古の再開、お茶会開催が望まれますが、新年早々新型コロナのオミクロン株が猛威を振るっており、特に関東の感染者は、日に日にうなぎのぼりとテレビ等で報じられております。
御宗家様のお稽古に通っておりました皆様とは久しくお会い出来ずにいますが、時々お電話のお元気なご様子に私も元気づけられております。東京支部では、コロナ禍以降お稽古を中断されている先生方も多くいらっしゃいますが、お稽古を継続されている先生方は、玄関から廊下、茶室に至るまで消毒し、換気を常に気遣い、距離を保ちと、大変なお気遣いでございます。

その様な中でも一昨年九月より、月二回、御宗家様・御奥方様がご指導くださり、オンラインでの稽古を始める事が出来ましたのは大変に嬉しい事でございました。オンライン稽古に加えて、一月二十三日には、七通りのお伝授式をオンラインで行って頂きました。伝授式の場所とご宗家宅を結び、ご宗家には御講和と台子真の点前をしていただき、僭越ながら、私が伝書をお渡し致しました。
オンライン稽古では、どの様な場合でも常に自分自身の稽古を心掛け、真摯にお茶に向き合う事をご宗家様から学ばせて頂いております。

これより、コロナ禍がどの様に変化するかは分かりませんが、六月には平戸で総会が開催され、皆様にお会い出来ます事を楽しみに、日々の暮らしにお茶の心を持ちコロナに注意を払い健康に留意して今年を乗り切りたいと存じます。


七通の伝授式を終えて
東京支部松親会 吉留康司
 令和4年1月23日、東京梅ヶ丘の羽根木公園、星辰堂にて、七通の伝授式を行っていただきました。コロナ禍の影響が続くなか、藤沢のご宗家様とリモートで繋いでの伝授式でした。
ご宗家の代理の土井松親会会長から伝書をいただき、御宗家のお話しを伺い、最後に御宗家の台子真のお点前を拝見致しました。
ご宗家の茶道を続けていく上での心構えやお稽古の取り組み方のお話を拝聴し鎮信流の奥の深さを感じ、また七通をいただくにあたり、新たな気持ちで精進して行く決意を致しました。
また、今回の伝授で、ご指導頂いた地引先生をはじめ伝授式の手配をして下さった土井支部長、リモートでの機材の手配をして下さった丸谷さんに心より感謝致しております。