近況報告-御祭茶とコロナ禍オンライン稽古開始
松親会支部長 地引 茂
 御祭茶
 新型コロナウイルスの流行により三月より御宗家様および各先生方のお稽古は、お休みが続いており予定されていた四月九日の「心月公お祭茶」、十一月十三日の「鎮信公お祭茶」は、会員は参加せず御宗家様・御奥方様だけでご自宅にて執り行われました。

 オンライン稽古
 お稽古のお休みが長く続く中、会員からの希望にたいして、御宗家様からコロナ禍中での対応として、リモートでのご指導をお考えいただき、オンライン稽古が実現いたしました。
 オンライン稽古を具体的にどのように実施していくのか、使用する器具やソフトはどうするのかなど、実施前はわからないことだらけでしたが、なんとか九月から開始することができました。
 九月・十月は会員の丸谷さんが設置に関わった『碑文谷俱楽部茶室 楽庵』にて日曜日の午後二名のお点前を御宗家様にご指導いただきました。
 お稽古の最初に、御宗家様から宗家宅の床の間の掛け軸のいわれなどをご説明頂き、お点前に対してきめ細やかなご指導を頂きました。オンライン稽古では、お稽古に伺っている会員以外の会員もオンラインで拝見が可能なため、スマートフォンやパソコンで毎回十数名の方々が「見点前」しております。「見点前」で参加の方々は画面に映る他の会員とも「オンライン」で会うことができ、それは予想外の喜びではありました。
 十一月より稽古場が他所に移りましたが、継続して感染予防に万全を期してオンライン稽古を継続しております。コロナ禍でも形を変えてお稽古を続けることができるのは、ご宗家様のご配慮のたまものと大変感謝しております。
 最近の感染者の増加に、先行きの見えないコロナ禍ですが、一日も早い収束を願っております。