東京支部松親会 前役員ご慰労のお茶事
松親会 宇都木伸枝
 紅葉が鮮やかに染まる時節の11月18日(土)日本女子大学内目白教室にて、ご宗家様、奥方様をお迎えして、大変お世話になった前支部長永井先生、前役員溝口先生、野原先生ご慰労の茶事の亭主を務めさせていただきました。
 目白教室では、日本女子大の心月公が寄贈された茶室静寧亭にてお稽古をしておりましたが、静寧亭が老朽化したため今年の4月より大学内の和室10畳にてお稽古を始め、お茶事もここで行いました。先輩方のお知恵をいただきながら試行錯誤を重ね、茶道口が無い和室に逆出風呂を設え、目白教室のメンバーの役割分担を決め、目白教室一同「感謝の気持」でお茶事の準備を進めました。
 この日は小雨の一日となりましたが、窓からは色づいた銀杏や紅葉がゆれ、朝からの準備で余計なことを考える間もなく、お茶事での初めての逆出風呂のお点前に入ることができました。お客様のにこやかな会話にふれ和やかな空気の中、故土屋先生から引継いだお茶入れ、お茶杓を使ってお点前をさせていただき、お客様と同時に故土屋先生に対する感謝の気持もこめて亭主を務めました。
 初めての亭主の大役、緊張の連続で不手際も多々あり、お客様に満足いただけたかと不安でしたが目白教室一同よいお茶事にしょうと心を込めた一日で大変貴重な経験となりました。亭主を務めさせていただき、茶の湯の心もすこし感じられたように思います。
永井先生、溝口先生、野原先生いつも、いつも熱心なご指導をいただき誠にありがとうございました。