柳営茶会 平成27年10月10日
松親会 内藤新平

文京区音羽にある真言宗豊山派本山護国寺茶寮にて恒例の柳営茶会が今年は東照神君 四百年祭記念として開催されました。 武家茶道四流派(石州流伊佐派、小堀遠州流、安藤家御家流、鎮信流)の御宗家、御家元がお席をもたれ武家茶に興味をお持ちの方々に多数お見え頂き今年も盛会でした。

今年、鎮信流は草雷庵にて立礼薄茶席を持ちました。今回は東照神君四百年祭記念でもあり、御宗家様は徳川家に縁の深い第三十九世松浦如月公の奥方、松浦(旧姓徳川)敬子様の詠歌の掛け軸とお手製の香合の鈴ふとんをお出しになりました。

今回の立礼七席の内、午前中の三席は全ての役割を男性が担当し、午後の四席は目白の日本女子大にある心月公寄贈の茶室で稽古をしている方々が受け持ちました。私は入門させていただき三年が経ちますが、今回お点前の大役を仰せつかったものの、全く自信がなく不安な気持ちで当日を迎えました。しかし誰もが一度は経験するものだと腹をくくっての点前でしたが冷汗三斗の苦い思いのデビューになりました。今回の貴重な体験を今後のお稽古に活かして行こうと思っています。