下関市生涯学習プラザ「ドリームシップ祭り」に参加して

下関支部松要会　濵﨑　純子

2025年10月18日、テーマ「進め未来へ」第15回ドリームシップ祭りに参加しました。 雨の予報とは裏腹に澄んだ空気の清々しい１日になりました。 会場内に設えられた、龍門寺河野太通御老師卒寿祝いに頂いた色紙、江戸屋敷埋もれ木の香合、白磁の透かし模様の水指、洒、蓋置、又青磁のお茶碗など設えも珍しく、無造作にいけられた花が秋の野を思わせ、無機質な空間が素敵なお茶室に様変わりです。

私は水屋担当でしたが、何事もなく終わりホッとしました。水屋の心得として大人・子供、または男性女性によって喜ばれるお茶碗はどれかしらと想像しながら選びました。菓子切りもお子様用に、熊さんの絵がついたものにしたり、喜んで頂ける準備ができたと思います。 点て出しでしたが、美味しいお茶とカスドースに満足された様子が伝わり嬉しく思いました。 この様なお茶の催事は、お茶に興味のある者にとって貴重なものと私は思います。興味があってもなかか体験する場はありませんし、家で楽しむためにお道具を揃えるのも、そこまではと思ってしまいます。 ドリームシプ祭りは1年に1回ですが、武家茶道鎮信流の美味しいお茶と美味しいお菓子を頂ける、そして茶道の魅力にふれる貴重な場だと思います。少々疲れましたが、大切な1日になりました。 余談ですが、 　第1回目から毎年早めにご来会下さっておられる紳士が、12時過ぎてもお見えになく心配してましたら、１時過ぎに杖をつきながら「やっと来れました」との笑顔に安心いたしました。海外の友に送るからと設えとご自身を撮り、「来年もお会いしましょう」と嬉しいお言葉で、お別れいたしました。 叉、「来年もカスドースありますか？」と、いつもお尋ねになる少年とそのご家族が今年も来会。しかし今年は少年の姿がなく4人のみ。「彼は？」とお尋ねすると、中学生になり今日は部活です「必ず行くから僕のお菓子取ってもらってて」との伝言。 2時過ぎ、少年、妹、母様の3人で来会。嬉しそうにカスドースを。 もう一服を所望。満足した表情に一同にっこりでした。 　一服のお茶が皆様の憩いの場になっていますこと感謝です。