鎮信公お祭茶と近況報告
下関支部 松要会 浜谷静枝
鎮信公お祭茶
 鎮信公のお祭茶は長府庭園書院の間でと願いながら、今年もコロナ禍自粛の中遅くなりましたが、11月19日下関市生涯学習プラザ茶室にて5名で行いました。
少人数の松要会ですが、幸いなことに皆七通りのお許しを頂いており、お献茶の台子、長板は初段で毎年順番でお点前をさせて頂いております。
今年の鎮信公様お献茶は〝私ね〟と中野くみ子さんが明るく申し出て下さり、緊張しながら心を込めたお茶を朝倉敦子さんがお供えを致しました。
二拝二拍手一拝、鎮信流の繁栄とコロナ終息を祈念してお祭茶を終えました。
冬陽射す静かな茶室で心ひとつにする時を与えられました事、皆で感謝いたしました。

会内々のことではございますが、仁田サチ子先生が亡くなられて16年、設えを改め、朝倉敦子さんが久しぶりの金輪寺を手に心を込めてお点前をし中野さんがお供え、しばらくの間黙祷を致しました。
その後薄茶を頂きながら、先生を偲び穏やかな時を過ごしました。

実は、前夜(18日)〝空を見て。満月は明日だけど部分月蝕だから今夜の月の方が綺麗よ〟と友からの電話。雲一つなく澄み渡る空に、静かに輝く月を見ながら、小支部ながら鎮信流の美しさと輝きを伝えつづけなければと。自分に立ち返る時を大切にと献茶の時を与えられている事に改めて感謝致しました。

無事にお祭茶を終えることが出来お礼申し上げます。


近況報告
 2021年度(令和3)生涯学習プラザ茶室は、4月6月と10月以降開館され、2年間中止されていた生涯学習プラザドリームシップ祭が規模を縮小して10月23日(土)24日(日)の二日間開催されました。
鎮信流のお茶席は23日(土)です。感染拡大防止対策を取りながらのお茶席は初めてです。入席希望の方には、入り口で手指の消毒・検温・氏名・連絡先・体温を記入の上、原則一席5名(通常は10名)。どうしても云われるお連れの方のため廊下に机椅子を用意。点てだしでさしあげました。
  
軸は「喫茶去」「秋明菊」を活け簡素な設えの中、中風炉でお点前を。お菓子の取り廻しは出来ませんので、銘々盆に致しました。
カスドースも大変喜ばれ、こちらを目的にいらした方、来年もありますかとお尋ねをいただいた方もあります。
参考のため、感染防止対策のための設えの様子をご覧ください。

何かあってはと緊張しながら責任を感じながらのお茶席でしたが、二週間経っても通知がなく安堵しているところです。
加えてオンラインによるお点前のご指導を頂き基本に立ち返えるよい学びの時を与えて頂いてますこと、松要会一同心より感謝申し上げております。
今年もあと一か月余りとなりました。
自粛の注意事項に油断することなく、今出来ることに誠実に向き合い稽古を続けなければと思っております。
平穏な日々が一日も早く訪れますよう心より願っております。