鎮信公お祭茶と近況報告
下関支部 松要会 浜谷 静枝
お祭茶

 鎮信公お祭茶は、例年長府庭園書院の間で、招待客と共に守っておりましたが、今年はコロナ禍という非常時のため、11月13日学習プラザ茶室にて4名で行いました。
少人数でのお祭茶でしたが心をこめた朝倉さんのお献茶を、緊張気味に中野さんがお供えを致しました。
二拝二拍手一拝、鎮信流の繁栄とコロナ終息を祈念して、お祭茶を終えました。
静かな心落ちつく時を与えられたことを、皆で感謝いたしました。

仁田先生が亡くなられて15年、お祭茶の後、中野さんのお点前で薄茶を頂きながら先生を偲びました。


近況

 下関市は、福岡県北九州市と海峡を挟んで隣接しており、北九州市から一日一万人の通勤通学による往来者に対し、コロナ感染拡大防止に警戒危機感を当然に持つため、市立中央図書館を内設する「下関市生涯学習プラザ」は直ちに封鎖閉館されました。松要会の稽古も3月から9月まで休会。学習プラザは、6月封鎖解除となりましたが、松要会は大事を取って10月より再開としました。苦慮いたしましたが、北九州市在住の田原さんには、大変申し訳なく、またご本人も非常に残念がっておられましたが今年中の来会は遠慮して頂くようお願いしました。
 お稽古再開初日は、給湯室の使用が出来ず苦労しましたが、次回からは許可されました。お稽古は、これまでは13時より19時30分まででしたが、再開後は17時には退館するよう努めております。参加者は4~5人で利用者の氏名・連絡先・体温の記入は、当然のことながら、手洗い・消毒・マスク、三密を避け、茶室の入り口引き戸・茶室・水屋のドア・窓を開放換気に留意しながら稽古をしております。
7ヵ月振りの稽古再開、記憶力再生のため薄茶濃茶から始めております。
 高齢の身、無理することなく膝をかばいながら、自分に向き合う静かな時間を大切に過ごしております。
 コロナ禍により一連の行事がすべて中止となり、新ためて茶道の奥深さ、交わりの素晴らしさを感じているところです。

皆様にお会いできる日が早く訪れますように、松要会一同希望を持って励んでおります。