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令和7年度松洽会総会 |
総会 |
佐世保支部 松清会 濵田久代 |
5月18日の日曜日、11時からホテルローレライにて総会が行われました。 始めに、松洽会会長の浜谷静枝様より、「皆様方には、[和敬]という言葉を重んじる気持ちを持ち続けてほしい」と願いを込めての挨拶を頂きました。つぎにご宗家様より「各支部での松洽会の総会等のあり方については、それぞれのお考えで行ってください。」と各支部の事情を踏まえてのお話をいただきました。 続いて行事報告・会計報告、令和7年度の行事予定・予算の報告があり、皆様の承認を得て、滞りなく総会を終えることができました。続いて、松洽会会長の浜谷静枝様と事務局長の渡辺二三子様が令和6年度で退任なさることが伝えられました。浜谷様と渡辺様には、長きに渡り鎮信流松洽会の役員としてご尽力賜り、深く感謝申し上げます。会場からは、感謝の拍手が送られました。 |
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濃茶席 |
佐世保支部 松清会 松浦千明 |
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佐世保支部担当の松洽会総会茶会に初めて参加させていただきました。濃茶席のお運びの役目を通して、各支部の皆様とお会いする機会に大変緊張しつつも、心豊かなひと時を過ごさせていただきました。 今回のお茶席は、茶道の振興等を目的とし、毎年長崎国際大学が共催し、ハウステンボスで開催されている「ハイスクール茶会」と融合させていただいた会でした。 濃茶席は、佐世保支部で受け持ちました。文化と会場の和洋折衷をどう生かしていくか、、、お茶席から眺めることができる、シンボルタワーや大村湾、そして季節の花々に囲まれ、迎える側でありながらもどのようなお茶席になるか楽しみにしておりました。企画、準備、運営と先輩方が本番ギリギリまで創意工夫をされているお姿。真に「和敬」の心を感じました。この心が伝播したことによって、ハウステンボスという特殊な会場をより存分に味わうことができる濃茶席が創り上げられたと感じました。 ハウステンボスで開催できましたことは、長崎国際大学のご配慮あってのこと。そして、意義もあってのことだとも受け取りました。 ハウステンボスは、時代を先取りした環境都市「人と自然が共存する新しい街」「自然の息づかいを肌で感じることのできる新しい空間」を目指して作られました。最近の言葉でいうと、「SDGS(持続可能な開発目標)」です。お稽古で得た学びと結びつくものがあると私ながらに解釈しております。大変有意義な会に参加させていただきありがとうございました。一瞬一瞬の出会いや機会に感謝し、また各支部の皆様とお会いできることを楽しみに、これからのお稽古にも励みたいと思います。 |
<亭主・半東の感想> |
田渕信行 |
ご宗家様、奥方様、収様をお迎えし、皆様の前で点前を行うこととなりました。 ハウステンボスのデンハーグの一角を茶席に設え、青い海と空を背景に茶を点てるというなかなか経験できないものでありました。 薄茶席は、白い砂の上にシャチを置き平戸の海の様子を表し、三川内焼の水指やご宗家様お手作りの茶杓など、平戸の歴史と文化を融合させた道具組みでありました。 ご宗家からは様々な問い掛けも頂き、練り上げた濃茶も皆様からお褒めの言葉を頂き、改めて今回点前をさせていただいた喜びを実感することができました。また、当日水屋や受付を担当された松清会の皆様も、長期に渡り準備を進めてこられました。我々が点前に集中できましたのも、細やかな準備とお客様への配慮を欠くことなく応対された皆様のおかげと感謝を致しております。 |
小玉智章 |
大海原を借景にお点前をするという貴重な体験をさせていただき、大変光栄に思います。亭主・半東の役割を受けてから、仕事の合間をぬって点前の稽古を重ねてまいりました。前日の設営の時、濃茶の練りに不安があったため前日の夕方まで研究を重ねたお陰で、お客様からお褒めの言葉をいただき大変嬉しく思いました。 |
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薄茶席 |
佐世保支部 松清会 嶋内麻佐子 |
2011年から「ハイスクール茶会inハウステンボス」は始まりました。今年で12回目を迎えます。5月17日、さわやかな5月の風を受け、バラの香り漂う庭園にて、長崎県内の17校の高校生約200名(表千家・裏千家・鎮信流)が各ブースにて、約2,550名のお客様に呈茶を致しました。また「令和6年能登半島地震」の復興支援の一助として、各ブースに募金箱を設置いたしました。お陰様で238,848円の義援金を贈ることができました。会員の皆様にもご協力いただき感謝申し上げます。 さて、今回は鎮信流を学んでいる三校の茶道部が参加致しました。九州文化学園高等学校の茶席は、立礼を設定。一席目にご宗家様・奥方様・収様がお入りくださいました。生徒たちは、緊張しながら点前を致し、ご宗家様への挨拶も大きな声で言えたようですが、半東や接待を担当した生徒たちは、色々な質問に精一杯答えましたが、頭の中が真っ白になり何を言ったのか?分からなくなりました。と反省ひとしおでございました。 道具は、海外との交流がある平戸を思い、水指はイタリー製。茶碗は、コバルトブルーの臥牛。そのお茶碗でご宗家様にお茶を差し上げることができました。 |
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北松農業高等学校は、多くの人が行き交う螺旋階段下の席でした。一席目は,あわててしまいハプニングもありましたが少ない人数にもかかわらず、高校生と大学生が協力して共にお菓子やお茶をお客様に届けることができました。西沢温子先生によると「外部の方々の前で点前をすることができ良かったです。また、はっきりとした目標があると部活も熱心にかかわるようになるでしょう」との感想をいただきました。 |
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猶興館高等学校は「中の茶屋」の席。設定が難しいにもかかわらず逆勝手のお席を設えていただきました。ご宗家様・奥方様・収様をはじめ多くの会員の方々がお越しになり、なんと30席が・・・気が付いたら40席になっておりました。部活動で使用している「和敬清寂」の軸をかけ、和やかに、お互いを尊重し合って、清らかな心で強く美しくを目指し、皆様に一服のお茶を差し上げたい、との森三佐子先生の願いが込められておりました。 |
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全体的にみると、今年の席は、水をイメージした道具が多くみられました。なかでも水指や茶碗、茶杓までもすべてガラスを使った席もあり、冷たい抹茶を用意した高校もありました。お菓子は、地元手作りのお菓子や菖蒲やバラのお菓子も多くありました。なかでもブルーのバラの菓子は、生徒からの意向で「夢」を意識してのものであるとか?それぞれの思いは、小さなお菓子に詰まっていました。茶花も、竹の花入れや涼しげな四季の花がバラの花と見事に融合していました。猶興館高等学校の蓬莱園埋もれ木の花入れに、古くからかかわりのあったイギリスの「薔薇」,オランダの「カラー」、ポルトガルの「カーネーション」の花に、かつて国際交流の港として栄えた「平戸」の面影を見ているようでした。 |
閉会式では、高校生、大学生、教職員約400名を前に、ご宗家様が「漫然としてお茶をするのではなく、何のためにお茶をするのか、そこのところを皆さんで考えてほしい」とのお話をいただきました。近くにおられた先生が「鎮信流は良いですね、こうやってご宗家様がお見えになり、親しくお話ができてうらやましく思います」また「鎮信流のご宗家様まで参席いただき幸せでした」とお話しされていました。 今回は、松洽会総会とハイスクール茶会が同時に開催されました。お陰様で多くの皆様にお越しいただき、生徒たちの輝く姿をご覧いただき、うれしく思っております。今後も皆様方と共に手を携え頑張ってまいりたいと思っております。 感謝を込めて! |
懇親会 |
佐世保支部 松清会 大山信子 |
懇親会は、ホテルローレライにおいて開催されました。 佐世保市在住のギタリスト上野裕介様の演奏によるウエルカムミュージックが流れる中会員の皆様がお入りになり、川﨑佐世保支部長の歓迎の言葉に続き、御宗家様、松洽会会長浜谷様、長崎国際大学理事長安部様よりそれぞれご挨拶をいただき、次回総会開催支部の、宇和島支部長赤松様の乾杯のご発声によりお食事と歓談の時間となりました。 宴が進むにつれ、当日の濃茶席やハイスクール茶会の感想、また、新緑とバラの薫るハウステンボス散策の模様などの会話で盛り上がり、参加された皆様の親睦を深めることができました。 お食事が一段落しデザートの時間には上野様のギター演奏があり、しばしプロの演奏を楽しんだ後、最後に各支部別にご挨拶をいただき閉会となりました。 |
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