伝統文化こども教室
佐世保支部 松清会 会長 松浦純二
 令和元年6月23日、アルカス佐世保で子どもたち(小学1年生から中学3年生まで)を対象とした茶道教室が開催されました。この試みは平成16年から行われており、今年で16回目を迎えました。
 地元4流派(裏千家・表千家・宗偏・鎮信)がそれぞれ講師を派遣して開催されています。希望応募者は鎮信流が一番多く定員30名が申し込まれました。今日は開校日で子供達は父兄同伴で開講セレモニーに臨みました。こども教室5年目の中学生にお点前をしてもらい、3年目の小学生にお運びをしてもらいました。
 開校セレモニー終了後、初級と中級に分かれてお稽古しました。

 お点前をしてもらった中学生の深江真帆さんに感想文をお願いしたところ、快く引き受けて頂いたのでご披露致します。
                                 深江真帆
 私は、小学4年生からこども茶道教室で茶道を習い始めました。始めたころは右も左もわからず、先生方に迷惑をかけてばかりでした。しかし、先生方の厳しくも、丁寧なご指導のもと5年目を迎えております。今年最初のお稽古で先生や生徒保護者の皆様の前でお点前をさせていただくこととなりました。突然の指名で、油断大敵と思いました。なぜなら前日はお運びの練習しかしていなかったのです。とても緊張して手の震えが止まりませんでした。お点前の中で私が気をつけたことは2つあります。1つ目は焦らず丁寧にひとつづつこなすこと、2つ目はこれまで習ったことに自信を持つことです。しかし、ハプニングは起こります。お釜から柄杓が落ちたり、お湯をこぼしたり、反省はたくさんあります。
 でも片手で袱紗をさばく事を習得することができ良い経験となりました。
そしてなによりとても楽しかったです。失敗もしましたが、これからも茶道を楽しく頑張ります 。

 今年も鎮信流の神髄を子供たちに伝承できるように、支部全員で指導にあたりたいと思います。