平戸オランダ茶会
薄茶席受付  佐世保支部 松清会 相川幸子
 前日からの雨は、閑雲亭席入りの時刻には秋晴れの空となり受付をなさるお客様の足元も心配なくお運び頂き、時より強い風も港の賑わいを伝えてくれました。
 薄茶席7席に130名ほどのお客様をお迎えいたしました。その中で、長崎国際大学の学生の方々の熱心にかつ神妙な、後ろ姿が受付外待合からうかがうことができ頼もしく思いました。
 今回の茶会は、オランダのデザイナー・アーティスト・平戸菓子職人とのコラボによるもので、床には現代アートの絵画が飾られ、斬新な水指と洒のデザイン、平戸をイメージして作られた干菓子の形と意外性のある味には、お客様から感嘆の声があふれておりました。
 来日されていたオランダの方々のご尽力の結果、開催されたお茶会でした。  
 


<薄茶席お千菓子の種類>
点心席  佐世保支部 松清会 宮地美幸
 
 日蘭の国旗がお客様をお出迎えして「平戸オランダ茶会」が開催されました。
 点心席では、長崎に渡来した南蛮料理であり長崎の郷土料理であるヒカドスープ、オランダ特産チーズをふんだんに使ったお料理などが一枚のお皿に日蘭の歴史と友好を視覚で鮮やかに、味覚で優しく蘭旗を揚々と掲げてお客様に供されました。また、「東西百菓之図」プロジェクトに於ける平戸産塩を配ったキャラメルがトロトロと口の中で存在感いっぱいに広がるのでした。
 今回のコンセプトをご理解頂き、お席に着かれたお客様には趣向を凝らした点心を楽しんで頂けたことと思います。
 私達もプロジェクトに於ける一助となれました事を大変嬉しく思います。  最後に、お料理の考案・調理に携われた皆様・松浦資料館スタッフの皆様大変お世話になりありがとうございました。