平成28年 松清会初釜
佐世保支部長 松浦純二
松清会の初釜は、毎年成人の日に行う事にしているのですが、今年は会場の都合で1月9日(土)にアルカス佐世保3階の和室で行いました。 今年は、参加者が多く63名の会員が出席し、ご婦人方の艶やかな着物姿でお正月のお茶会に相応しい雰囲気が漂っておりました。
  
 床に鎮信公の画像をかけて献茶が行われました。初釜での流祖へのお献茶は支部長が行う事が恒例となっているので会長が献茶を行いました。松清会にとっても今年も良い一年になるようにと、心を込めてお茶を献じました。その後昼食をはさんで、床には如月公の「和敬清寂」の御軸、お花は初梅、水仙が飾られ春香漂う中で、今年の干支である申年にちなんで猿引き棚によるお点前でお濃茶を二席準備し初春のお福茶を楽しみました。ここでお正月に猿引き棚を使うに当たってのその謂れについて書いてみました。

「これは昔、馬の守り神が猿であるためお正月に猿を連れた猿引きが馬を大切にする大名方のお屋敷を廻り、馬屋にて1年間の馬の安泰と同時に、御主君の御安泰を祈ったと伝えられています」
  
はなやいだ雰囲気の中、今年の初釜も滞りなく終了に至った今、気を引き締めてこの1年間を乗り切りたいものだと思っています。