令和6年3月31日
心月公御祭茶
長崎支部松和会 中村雅子
 天候の悪い日が続いておりましたが、久し振りに春らしい良いお天気となりました。
 長崎支部では例年より早く3月31日に支部長宅にて会員11名が参集し 御祭茶を執り行いました。お点前を私がさせて頂きました。藤岡支部長より「御祭茶は心月公様だけが祭壇に居らっしゃるのではなく 歴代のお殿様も そこにはおいでになられますので、そのつもりで御献茶をして下さい」とのお話があり、いつもにも無く身が引き締まる思いでございました。二月にお亡くなりになられました出口先生もきっと御座り頂いていると信じてお役を務めさせて頂きました。
祭壇には心月公お好みの白山吹が入りいつもには無い緊張です。お茶碗を清め終わると ふっと支部長のお話が頭をよぎり 気が付くと手元が震えておりました。何とか無事にお供えはできたものの改めて自分の未熟さに気付かされ、出口先生が「まだまだですよ」と教えて下さったと思っています。「茶は一生」と常々言われておりますのでこれからもお稽古を重ね精進して参ります。

桜花 命いっぱいに 咲きぬれば 慕い重ねし 御茶を献ずる