松和会初釜
長崎支部松和会 小川 慎一
 1月8日成人の日、長崎卓袱浜勝の広間にて、長崎支部の初釜を行いました。藤岡支部長による年頭のご挨拶ののち、皆さんと新年の一服をいただきました。
 床の間は観中公の「福」のお軸、白磁尊式の花入に雲龍柳、赤白の南天,富貴草を入れました。茂右ヱ門作の干支香合と、お正月にふさわしいものでした。濃茶は猿曳棚で、昨年七通りのお伝授を受けられた山口さんがお点前されました。
 薄茶は私がお点前させていただきました。お茶杓は諏訪神社古材で銘「萬歳声」、お茶碗は諏訪神社の宮司様が書かれた「神」の字としめ縄の絵など、長崎では「おすわさん」と呼ばれて親しまれている諏訪神社にちなんだお道具組み、こちらもお正月らしいものでした。
 お茶席の後は、朱塗りの円卓を囲んで卓袱料理をいただき、和やかな雰囲気の中、初釜を終えました。