鎮信公 御祭茶
長崎支部 中村雅子
 11月9日 小雨降るなか、鎮信公御祭茶が執り行われました。拙い私が点前をさせて戴き、参加者全員で御拝致しました。
 
  その後、午後のお席には消息文のお軸が掛られ、奇しくも昭和27年11月9日の御祭茶のお伺いを辻村鈴先生が平戸の宗像先生になされたそのお返事のお文で御座いました。

  私共には、遠くになりました候文の御玉章でかっての先生方の教養の深さと嗜みを思い、敬服いたしますとともに恥じ入った次第で御座います。
 故人となられました宗像先生、辻村先生ご両人が、62年振りのお席に、今日はそーとお忍び遊ばしたかも知れません。お優しい笑顔が想い出されました。
 
鎮信公のお祭茶と研究会
長崎支部 小川慎一
 11月9日、長崎ブリックホールにて松和会の研究会が行われました。
 午前中のお献茶式では中村さんがお点前をされ、藤岡さんによって鎮信公に一碗がささげられました。
 午後は研究会で、お軸は宗像松継先生が辻村先生へ宛てた消息、11月9日に鎮信公のお祭茶に伺う旨の内容で、先達の思いを受け継いでいかなければ、と身の引き締まる思いになりました。
 お床の花は「白菊」、主菓子の「初霜」から、三十六歌仙の「心あてに折らばや折らん初霜の置き惑わせる白菊の花」の歌が思い浮かび、茶杓の歌銘「村時雨」とあわせて、席中に冬の訪れを感じました。
 今回は円盆と茶通箱で、私は茶通箱のお点前をさせていただきました。
 最後に私ごとではありますが、先月24日にご宗家様より七通りのお伝授をいただきました。
 また、ご宗家様の「台子真」のお点前を間近で拝見し、身の引き締まる思いで、貴重な経験をさせていただきました。
 これからも一層お稽古に精進してまいりたいと思います。
 
七通のお許しを頂いて
長崎支部  元尾ふさ子
 平成26年10月24日 御宗家様より、七通を御伝授頂きました。
 おさとしの言葉は「今トンネルの入り口にいます。これから先は見えません、それぞれの修練を望みます」と。
 奥方様より「一番喜んでおられるのは、魚住先生ですわね」とお言葉を頂き、わたくし達を此処まで導いてくださった魚住先生への感謝で一杯になりました。
 さらに茶号を拝受させて頂き感激で胸が震えました。
 そして11月19日鎮信公御祭茶の後の研究会では、円盆のお点前をさせて頂き、支部長はじめ諸先輩よりご指導や祝福をいただき有難く、一層精進していきたいと思います。
 今後ともよろしくお導きくださいますようにお願い申し上げます。