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九州文化学園中学校 茶道 平戸研修 |
九州文化学園小学校・中学校 酒本昌子 |
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令和元年度に開校いたしました学校法人九州文化学園の小中学校は、7年目を迎えました。小学校1年生から中学生3年生までご宗家様に命名していただいた「わらべの閒」で日々お稽古に励んでおります。 7月9日(水)、梅雨の晴れ間、天気に恵まれ、中学2年生17名は平戸松浦史料博物館を訪れ、閑雲亭での客作法を体験してまいりました。 |
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事前に嶋内教授による鎮信流の歴史や閑雲亭のつくりについての講和があり、閑雲亭を想定した席入りの仕方やお菓子のいただき方を練習し、当日を迎えました。普段お稽古をしているお茶室と違う雰囲気や、閑雲邸での初めてのにじり口に生徒たちは大変緊張していました。平戸の風景を楽しみながら、おいしいお抹茶と烏羽玉をいただける幸せを感じることができました。 |
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これまでお稽古してきた客作法を実践できたことは、生徒にとって、自信と喜びになりました。また、松浦史料博物館では、松浦家の歴史、貴重な展示物を実際に目にし、これまで社会の教科書に載っている史実が、身近な場所である平戸と縁があったことを自分の目と肌で感じていました。知ること、体験することを通して、学ぶことの楽しさと大切さを実感いたしました。 |
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▼生徒の感想を一部紹介いたします。 ・松浦史料博物館では、昔の文化や暮らしの様子がよく伝わってきました。お話で聞いたことや見た事のないものを実際に見て、歴史がぐっと身近に感じられました。 ・閑雲亭では、実際の茶室に入って茶道の体験をしました。建物はわら屋根で、主に泥とわらで作られていて素朴な雰囲気もあり、心が落ち着くような茶室でした。入口はとても狭く、身をかがめて入るのが印象的でした。畳も種類が違っていて、琉球畳や縁のついていない畳など、細かいところまで工夫されていることに驚きました。 ・茶室では学校で習った作法を思い出しながら、「うばたま」というお殿様のお菓子と高級なお茶をいただきました。ごま餡のお菓子はとてもおいしく、お茶は香りがよく、後味がすっきりしていて心が落ち着きました。今回の学びを通して、茶道の魅力や日本の伝統文化の奥深さにふれることができ、すばらしい経験になりました。これからも茶道の授業で習ったことを活かして、お点前や作法をより美しくしていきたいと思いました。 |