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【茶道文化の成果発表:波佐見茶会】 |
長崎国際大学 嶋内麻佐子 |
2025年7月5日(土曜日)「波佐見町歴史文化交流館」にて、茶道文化習練の成果発表として茶会を行いました。地域の方々や茶道関係の方をお招き致し、学生が4年間の学びを通して身につけた所作や心得を茶会の中で見ていただきました。 |
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今回の茶会の事前申し込みも多く100名(20名の5席)の席が、一気に満席となり、椅子席まで増やして130名になりました。 茶会では、4年生27名が亭主・半東・水屋・受付などに分かれて運営を担当し、心を込めてお客様をお迎え致しました。 |
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逆勝手の薄茶席を設え、茶会のテーマを「七夕と水」。床の間には、籠の花入れに木槿(むくげ)と縞葦(しまあし)をあしらい、季節の彩りと涼やかな趣を表現いたしました。 水指には笹の葉、棗には蛍が舞う水辺の情景、平茶碗の底には花をかたどった意匠など、七夕のロマンと水の清らかさを茶道具に込めて幻想的な空間を創出してみました。 |
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すべての席が満席となるなかで、鎮信流長崎支部の藤岡先生や平戸支部の森先生、佐世保支部の川崎支部長をはじめとする流儀の方々もお越しになり、「学生さんは、逆勝手をよく習得なさいましたね」、また帰りには「学生さん達の一生懸命な姿に、心が洗われました」との嬉しいお言葉をいただきました。 ご正客より、掛軸や花や道具、お菓子などのお尋ねがあり、半東が必死に答えていたのが印象的でもありました。亭主を務めた学生は、点前の流れや立ち居振る舞いに、「和敬清寂」を体現致し、水屋は、抹茶の量や湯加減等、息を合わせての協同作業は学生間の連携を生むことができました。 今回は、茶会を通して、地域の方々と学生が心を通わせることができ、又学生の成長を実感できる貴重な経験となりました。 今後とも茶道文化の継承と発展に寄与できるよう、学びを深めてまいりたいと思います。 |