九州文化学園中学校 茶道 平戸研修
九州文化学園小学校・中学校  岡 楓子
 令和元年度に開校いたしました学校法人九州文化学園の小中学校では、小学校1年生から中学生3年生までご宗家様に命名していただいた「わらべの閒」で日々お稽古に励んでおります。
 7月11日(火)、長雨が降り続く梅雨の晴れ間に、中学2年生が平戸松浦史料博物館を訪れ、閑雲亭でお抹茶と烏羽玉をいただきました。
 事前に中学校で嶋内教授より鎮信流の歴史について講話をいただき、閑雲亭を想定した席入りの仕方やお菓子のいただき方を練習してから当日を迎えました。それでも普段お稽古をしているお茶室と違う雰囲気に、生徒たちは大変緊張しながらも、おいしいお抹茶と烏羽玉をじっくり味わいながら、閑雲亭の趣を楽しみました。生徒にとって、これまでお稽古してきた客作法を実践できたことは、自信となりました。また、松浦史料博物館では、松浦家の歴史について学びました。これまで社会の教科書に載っている史実が、身近な場所である平戸と縁があったことを自分の目と肌で感じ、ますます学ぶことの大切さを実感いたしました。
生徒の感想を一部紹介いたします。
鎮信流が生まれた土地で鎮信流のお茶をいただけたのはとてもいい経験でした。
お茶もいつも授業で飲むのと何か違うような気がしました。今日はとっても新鮮な気持ちになりました。
歴史に触れながらのお茶は、とても美しいものでした。今まで習ったことを活かして学べたのでよかったです。