深緑に囲まれた崎方公園で、5月最後の土曜日に「第30回按針忌」が行われました。平戸市の市民団体「国際交流HIRAの会」により1995年から開催されており、多くの関係者の方々が参列されました。
ソプラノ歌手星野恵利さんの「主の祈り」の歌と共に式が始まり、トランペットによる英国国歌の演奏、黙禱、主催者HIRAの会会長の挨拶、在大阪英国総領事、平戸市市長、臼杵市市長、ウイリアム・アダムスクラブ理事の献辞が続きました。駐日オランダ大使の献辞は県立猶興館高校の生徒、元メドウェイ市市長、大英博物館の献辞は県立平戸高校の生徒が代読いたしました。按針の手紙の朗読、尺八、ピアノの演奏の中、アダムスが漂着した臼杵市の湧き水を釜に注ぎ、今年は、収様が御献茶をなさいました。国際交流協会会長の伊東氏がお供えされ、一同拝礼致しました。その後英国人慰霊碑へ英国総領事が献花され、参列者全員が赤い薔薇を献花致し式が終わりました。江戸時代、徳川家康の外交顧問として仕え、オランダや英国の商館の開設に尽くし、平戸の地に眠ることなったウイリアム・アダムスが、今も望郷の念に駆られながら平戸の海を眺めているのではと感じ入るひと時でした。
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