平戸支部松華会 初釜
令和6年1月28日(日)
平戸支部松華会 大浦 志保
 
  前夜の雨も止み、朝から晴天の兆しが感じられた1月28日(日)、松浦家私邸(鸞巒(らんらん)荘)におきまして平戸支部松華会初釜が行われました。今年は、江迎鹿町地区の担当(点前…西澤温子さん、御供え、水屋取次…大浦)で、8名の参加でございました。
 凛と澄み切った空気の中、供えられた御庭の白梅の香が匂っておりました。今年は元日から地震のニュースが流れ、胸ふさぐ思いの年明けとなりました。世界では未だ終わりの見えない紛争が続いております。感染症も収束には至っておりません。その中で皆様とご一緒にお初釜を迎えることができたという有り難さに、背筋が伸びる思いがいたしました。
 初めての御供えに緊張いたしましたが、被災された方々の平穏と一日も早い復興を祷り、今年もお初釜に出席できましたことへの感謝と、お茶の学びを通してあるべき姿を求め続けていくことをお誓いして、鎮信公御画像に拝礼申し上げました。
 閉式後、お下がりのお茶と花びら餅をいただきました。森支部長お心入れのお品と共に、 大原さんが手作りのお菓子(雲平“辻占”)をお持ちになりました。二服目をいただきながら、大吉、中吉、吉と書かれた紙が入っている五色のお菓子を味わい、紙を開いては一喜一憂し和やかな笑い声溢れるひとときを過ごしました。
 松浦史料博物館のお雛様の展示も始まり、春の訪れを感じる一日でございました。
穏やかで慈しみに満ちた一年となりますことを祈念申し上げます。