平戸支部冬便り~茶花を入れよう会~
平戸支部 松華会 大浦 志保
                   
 平戸支部の按針教室より、冬の活動を紹介いたします。
 お点前の順番だけではない、もっと広範囲、多角的な視点で学んでいく講座の第2回として、「茶花を入れよう会」がございました。花材は水仙で、大原さんが竹花入れを作ってくださいました。この季節、水仙は比較的手に入れやすい花であると同時に、冬のお床にふさわしく、凛とした佇まいが魅力の花です。見ていると、こちらの背筋も伸びるように感じます。先ずはお床に身近なお花を飾って、季節を感じ、そこから亭主としての心構えを整えることができるように…。これからを見据えての勉強会だと思いました。水仙の葉組に悪戦苦闘しながらも、約束事を守って風情を醸し出すことから生まれる美しさを実感することができました。  
 
 按針教室には発足当時から参加させていただいておりますが、「仕事で昼間のお稽古に通えない人のためにお稽古の場を」という、御宗家様、奥方様の思し召しが、隅々にまで行き渡っており、少しでも成長していきたいと思いながら、皆、お稽古に励んでいます。道具の準備から片付けまでの間、お茶を志すものの一人として、その日の目標を持って課題に向き合い努力する、武道場で地稽古をしているような気持ちになる時があります。常のお稽古、今回のような課外活動の体験を、私達の内面で熟成・発酵させ、成長していきたいと思っております。按針教室には、様々な職業の方、手に技をお持ちの方がいらっしゃいます。今後どのような課外活動が展開されるのか、ますます楽しみになってまいりました。