心月公御祭茶
平戸支部 松華会 森 三佐子
     
  夜来の雨が朧に霞む春雨となりました4月13日(火)、松浦家で心月公御祭茶を開催させていただくことができました。昨年は感染防止のため中止でございましたので、二年ぶりに心月公の御画像に拝礼申し上げました。
  
 4月になりましてから、県内の感染者増加が続いております。参加の6名、三密を避け、陰点てでお供え申し上げました。地域の神事、行事において、曜日ではなく、日にちで開催されることが多くございます。4月13日は心月公御祭茶、11月13日は鎮信公御祭茶も、毎年変わることなく同じ日で、炉から風炉へ、風炉から炉への移ろいも、御祭茶が節目でございます。昨年より今までと違う日常を過ごしておりますせいか、恙無く、この日を迎えられましたことに、感慨深く、有り難い一日でございました。
 
 お下がりのお茶と上用饅頭をいただいた後、平戸支部の総会を行い、令和2年度の諸報告、令和3年度の行事予定などを確認致しました。御宗家様のご高配の元、4月より行われておりますオンラインお稽古につきましてお伝え致しました。通信機材を通してではございますが、御宗家様の御指導を賜りますことは、道遙かの私達にとりまして大きな励みでございます。表層の変化に戸惑うことなく、変わらない根本を見失うことなく、多くの会員の参加を目指したいと存じます。
 
 中止、延期、縮小、未定の行事が多くなりましたが、最善を尽くしてまいりたいと存じます。今年も変わらずに咲いた桜に、励まされた春でございます。
 
 来年こそは…おいでくださいませ平戸へ