護国神社御献茶式
平戸支部 松華会 永益 幹子
     
 晩秋の暖かな日が続く10月31日、護国神社に於いてご宗家様が御献茶を遊ばされました。護国神社は、亀岡神社の東南側に少し下ったところにあり、戊辰戦争以来の各戦争による戦没者が合祀されています。今年は明治維新150年という節目の年にあたり、各地で様々な記念行事が行われているようです。

 150年前の戊辰戦争には平戸藩からも400余名の藩士が、平戸北部の田助港から海路秋田に向かって出兵、激戦の中16名が陣没、多数の負傷者があったと記録に残っています。
この16名の方にご宗家様がお茶をお供え遊ばされたのでした。この神社は春秋2回例大祭が行われるとのことで、ちょうど秋の大祭で神社総代の方々以下、多くの遺族の方々が参列され、はじめて拝観したご宗家様の御献茶の儀式に、皆様感激しておられました。
 明治は遠くなりましたが、日本の近代化に向けて多くの犠牲が払われたことを、しみじみと考えさせられたこの一日でした。