大心茶会 薄茶席
平戸支部松華会 谷川 接子
 折しも台風接近の十月二十二日、大心茶会が行われました。 今年は初めての試みとして松華会が担当する閑雲亭での薄茶席に猶興館高校の茶道部の生徒も参加させていただきました。猶興館高校は、心月公様が創設された学校で茶道部も現在に至っております。お茶室を見学する機会がなかった生徒たちが緊張しているのが手に取るようにわかり、それもほほえましく思えることでございました。
 早速、つたやさんの指導により松浦家所有の型で和三盆のお菓子作りをさせていただき、生徒たちは熱心に作っておりました。お席までに間に合わせることが出来るかと、心配もしておりましたが、薄いクリーム色のようなお菓子が出来上がり、永益会長お手作りの桑の実の赤いお菓子とを朱塗りの盆に載せるとなんとかわいいことでしょう。
 お点前、半東、お運び、水屋と緊張しながら勉強させていただき、午後はお濃茶席、薄茶席と入らせていただき大変喜んでおりました。
このような機会をいただいたことに大変感謝いたしますと共に、また後輩のためにもこのような機会を作っていただけたらということでございました。
 


平戸支部松華会 西澤 温子
 台風21号の接近により雨、特に風の強い荒れた日となりました。
 今年の平戸大心茶会のお薄席は高校生の参加が計画されました。北松農高からは4名の参加で、午後からの二席を受け持たさせていただきました。午前中はお濃茶席で初めてのお濃茶を頂き、点心席、お薄席と茶会の流れの中に入り込み珍しそうにしていましたが、午後からのお点前ことがあり少し気にしている様子でした。
 いよいよお席が始まりお点前、半東、お運びと各自受け持ち静かに進行していきました。閑雲亭の茶室の佇まいとすぐ近くのお客様に囲まれての雰囲気は、新鮮な緊張感を体感でき、貴重なひとときの中、やり切れた達成感も感じたのではないかと思います。
 得難い体験をいただきまして、ご宗家様、奥方様、松華会の皆様に感謝いたします。