お初釜
平戸支部 松華会 古川節子
 平成27年、新たな年を迎えた1月25日(日)に鎮信流松華会のお初釜が、松浦家に於いて執り行われました。
 前日のお天気からは思いのほか、穏やかなお日和でうれしく思い、その上、22名の出席者のうち、お二人は、初めてのお初釜という事で、とても明るい雰囲気に包まれました。
今回のお初釜の点前は谷川接子様、お供えを私にさせて頂き、身が引き絞まる思いでございました。そのあと、集合写真を撮り、お供えいたしましたお下がりを皆で頂戴致しました。
お迎えの車で、懇親会へ向かった旗松亭は、三ヶ月ほど前の長崎国体IN平戸の折に、三笠宮彬子女王殿下がお泊り遊ばされたということで、しつらえもまたそれらしい雰囲気が感じられました。
そんな中、永益会長のご挨拶があり、ご宗家様からのお年始のお言葉を、つつしみ深くご披露され、有難く拝聴させていただきました。ひきつづき乾杯を吉野松安先生の力強いご発声で、新年の宴がはじまりました。
和気あいあいと、お膳も進む中、一方では、おたのしみ福引の発表に、耳を傾け、 一人ひとりのご披露ごとに笑いが上がり、はつ春にふさわしい一日になりました。
 私は今年のお献茶式に携わり、「西の内」という特定の紙があることを知ることができ、また、口覆の作り方を永益会長に丁寧に教えて頂きました。厚手のきずき紙でこよりを縒るのは、“昔取ったきねづか”、いい経験をさせて頂きました。