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| 「平戸モノ語り」お茶会に参加して |
| 福岡支部(松祐会)光武葉子 |
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令和8年2月8日(日)福岡県太宰府市の九州国立博物館、茶室「宝満亭」に於きまして御宗家様主催のお茶会が行われました。 福岡支部はこのお茶会のお手伝いをすることになり、梶の会幹事長、松洽会会長お二方の特段のご指導を仰ぎつつ準備、お稽古、お茶会まで受け持たせていただきました。 |
この度の茶会は松浦史料博物館開館70周年と九州国立博物館開館20周年記念特別展として行われています
「松浦静山公と煕の情熱」を紹介する平戸モノ語りの催しの一環として行うこととなったと伺っています。そのため、茶会は九州国立博物館の行事として行われ、お知らせや参加申し込みは九州国立博物館のホームページで受け付けられ45名(一席 15 名の3席)の定員が直ぐに一杯になったと伺っています。 茶会までの準備期間は3か月余りと短く、また、師走、新年と行事の多い時期でございましたので日程調整が難しく、更に壱岐の方々にとっては冬場で玄界灘が荒れる季節でもございましたから博多に集まる日程を決めてもお天気任せで大変でございました。そのような中、皆さん快く集まっていただき、お運びの動き、水屋の配置や流れとタイミング等を実際に動いて確認し、本番をイメージして繰り返し稽古を致しました。 前日には各地域から無事茶室に集合でき、道具類も運び込まれましたので、御宗家様と奥方様をお迎えしてご挨拶をさせていただき準備開始となりました。 |
準備は、受付、設え、花、水屋の役割に分かれて一斉に取りかかり、床には煕公幼少期の伸びやかな書を飾り、両脇には平戸の紅梅と白梅を一対に活け茶席の設えが出来ました。全ての準備が整ってから、お運びの動きの再確認、水屋での動きなど順に確認し、お菓子とお茶の置き方など入念に復習いたしました。 |
この度は貴重なお道具が多く、取り扱いには一層の注意が必要でございました。初めて扱う食籠の大きさと立派さに圧倒されながら、皆さんと一緒に持ち運びなど注意深く丁寧に扱いました。
茶会当日の一番の気がかりはお天気でございます。九州にも強い寒波が襲っていましたので大雪の心配もありましたが、当日の朝は雪が少々舞いましたがお客様方の交通手段は普段通りの状況でございましたので安堵いたしました。お茶席には予定の時間にお客様が揃われ、まずは食籠をお運びして主菓子をお取りいただきました。少し間をおいて、御宗家様が入られ、お客様にご挨拶…それから濃茶の点前が始まりました。 私は一席目を担当させていただきましたので美味しい濃茶を差し上げようと気持ちを入れておりましたが、久しぶりの人前での点前に緊張してしまい、手が震え抹茶を入れた後の茶杓を蓋の上に置けなくなりました。その様子にお気付きになられた御宗家様から一言助言をいただき長板の角に置きました、その後は熱く沸いた湯を入れ無事に一服差し上げることが出来ホッといたしました。 |
今回のお茶席では御宗家様とお客様との会話の時間を十分にお取りいただきましたが、この様な茶会の形式は初めてでございました。世界的な抹茶ブームに伴い抹茶が不足しているなどの話題もあり、ユーモアを交えながらお話しが絶えることなく終始和やかな雰囲気に包まれていました。お話しの合間に薄茶と干菓子(カスドース、梶の葉型の和三盆)を差し上げ、心尽くしのお席を感じていただけたことと思います。今までとは違う新しいスタイルのお茶会でございましたが心地良く心に響く思いでございました。
また、水屋におきましては奥方様が終始私共を見守ってくださりその場で直接のご指導を賜りましたことは私共にとって特別で貴重な経験となりました。特に、火入れの炭の入れ方は実際に体験する機会がなかなかありませんので貴重な経験でございました。この様にして、無事にお茶会を終えることが出来ましたことは、御宗家様奥方様、並びに幹事長、会長お二方のご指導のお陰でございまして心より御礼申し上げます。ありがとうございました。 私事になりますが、茶道鎮信流と出会って半世紀にもなります。今回のお茶会を含めお流儀とのご縁を感じる出会いがあり喜びと感謝の気持ちでいっぱいでございます。 また、2023年8月31日の日経新聞に人生100年の羅針盤と題して静山公の記事がございましたが、その頃からこの度のお茶会へのご縁の道筋が出来ていたのではないかと想像し、改めて松浦家各代の偉大さを感じているところでございます。 来年の松洽会総会を福岡支部が担当いたしますが、来年の総会でこの度の経験が活かされるようさらにお稽古に励みたいと思った次第でございます。 この度のお茶会に参加できました事に改めて感謝申し上げご報告とさせていただきます。 |
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