コロナ禍での活動報告
松祐会 支部長 泰松久美子
福岡は全国でもコロナ感染者の数が多く、5〜6月は自粛生活を余儀なくされたものの、壱岐、武雄の各教室では、7月ごろからコロナ対策をしつつお稽古が始まりました。

福岡での活動も諸先生の協力をいただき、9月から有志の稽古、10月には観月会、11月には鎮信忌を実施し、その際には壱岐から山川副支部長、吉木史子さんにも参加していただくことができました。壱岐や武雄はコロナの感染者も少ないのですが、来福が難しく例年は福岡にて支部行事として、初釜、総会、心月忌、観月茶会、鎮信忌 茶終いなどを行いますが、今年はコロナの影響で、一部実施できませんでした。

寒くなりあちこちでコロナ感染者が増えつつあるのも心配です。今後も3密を守りながらお稽古や行事を進めてまいります。1日も早く初釜や総会ができますことを願うばかりです。

各教室の活動
(福岡 柳本玲子)
今年も残りわずかとなりました。庭や隣近所の塀から見える樹々、道端の草花、光や風、雨を体中に感じながら季節の移ろいを日常のくらしのなかで満喫し茶や菓子を楽しんでおります。
この一年は2月よりコロナになり、お稽古はもちろんのこと、総会はじめさまざまな行事が中止となり、ご宗家、奥方様はじめ松洽会の皆様とお会いすることができずに淋しい思いをいたしております。
9月を過ぎた頃から、福岡は感染者が少なくなり、コロナ対策をしながらお稽古をはじめました。六本松の本部では観月会、鎮信忌に参加し、壱岐の方々とも会うことができ元気をちょうだいしました。お茶を続けてきたおかげで、自然の美しさ、人と人の温かなつながり、そして、なお心と技を日々精進していける喜びを、コロナのなかでいっそう感じております。

コロナが早く終息し、皆様方の笑顔にお会いできますよう念じております。

(壱岐 山川伊代子)
全国でコロナが拡大していますが、ありがたいことに壱岐では現在感染者はおりません。たいていの人が不急不要に島外に出かけないように心がけており、私たちも3密を避けながら通常通りお稽古に励んでおります。

11月21日吉木先生宅で口切りの茶事を致しました。今回で5回目になりますが皆で協力し流れはスムーズになってきました。壷拝見、膝行での移動は大変苦労しました。懐石料理も水屋担当で分担し全て手作りで行いました。皆さまにお見せできないのが残念です。吉木先生もお元気で席入りされ最後までお付き合いしていただきました。当日はお天気に恵まれ穏やかな1日を過す事ができました。あらためてお茶の楽しみに触れたような気がいたしました。後日、教室では来年に向けての反省会をし、新たな目標を立てることができました。

1日も早くコロナが終息し支部の皆様にお会いできることを願っています。

 


(武雄 光武葉子)
コロナ禍で世界中が騒然となっていますのに、自然界は素知らぬ顔をして綿々と四季折々の営みを続けております。武雄は幸いにもコロナの感染者が非常に少なく、私の教室はコロナの感染が急速に拡大した3月はお稽古をお休みいたしましたが、3密対策を行い4月からお稽古を再開しました。10月3日には満月を眺めながら観月茶会を行い久しぶりに全員集合となり楽しいひと時を過ごしました。また、11月7日には中山さん宅で「お茶室開き」することができ、教室にとっては嬉しい出来事でした。茶事は準備の都合で炭点前を省き点心・濃茶・薄茶の順で行いましたが、茶事を初体験された中山さんのご家族が、終始和やかな雰囲気のなか、中山さんの亭主姿を熱い眼差しで見守られていたのが印象的でした。11月11日は鎮信忌を行い献茶をお供え致しました。

コロナの早い終息を願いつつ、3密に注意しながら新しい生活様式の中でお稽古をコツコツと重ねて参りたいと思っております。