観月茶会
福岡支部 吉木ヤエ子
 松祐会恒例の観月茶会を今年は9月30日に壱岐で催すことができました。
 壱岐は、松浦家にゆかりのある地で、鎮信公も度々お訪ねになられたという記録もございます。当日は、良い天気に恵まれ、海も穏やかで福岡の皆様方を安心してお迎えすることができました。福岡と壱岐の会員30名ほどが集い、壱岐市石田町の名刹伝記寺で行いました。
 伝記寺の夕方の鐘の音とともに、長板でお献茶が始まりました。  月見台には、花入れにすすき、野菊をさし、月見だんごを里芋の葉に蒸した里芋、さつまいも、葉付きのいが栗と柿の実を飾りました。9月30日は旧暦では11日なので、十五夜には四日ほど早い月見になります。点前をする人、献茶台にお供えする人が心を込めてお月様にいっぷくの茶をお供えし、お茶席の皆様にも静かに優しく見ていただき、思わず十五夜のまんまるい月が見えたようなひと時を味わいました。  
 その後、席を移して懇親会となり、松祐会前支部長の葉山先生の御発声で乾杯、楽しく和やかな月見の宴となりました。最後の挨拶を支部長の泰松先生にいただいて無事に観月茶会を終わることができました。
 不慣れで行き当たりばったりの勝手なことが多く、ご注意いただくことが多々あったことと存じますが、諸先生、また会員の皆様には今後ともご指導賜りますようにお願い申し上げます。文末では失礼かと思いますが、松祐会からいろいろとお心遣いをいただきありがとうございました。