「MONO JAPAN - Japanese Craft & Design」を訪問して
松親会 梶 清隆
オランダ在住

 2016年2月4日(木)~7日(日)の4日間、オランダ アムステルダムのロイドホテルでMONO JAPAN - Japanese Craft & Designが開催されました。日本のクラフトデザインやデザインプロダクトを扱う展示即売会で、ロイドホテル内の実際の客室を利用して、陶磁器やテキスタイル、刃物、和紙、家具、漆器などからお茶や日本酒、和菓子に至るまで魅力的な製品が多数紹介されました。

 今回、松浦史料博物館後援、大地千尋さんプロデュースで平戸 蔦屋のカステラやカスドース、八女 星野園のお茶、新たにデザインされた三河内焼白磁の器、和菓子にちなんだアートジュエリーなども紹介されると聞き、私も行ってみました。当日は多くの人で賑わう大盛況ぶりで、熱心に質問するオランダの人々の姿がとても印象的でした。

 ロイドホテルの個性的な客室をそのまま利用して展示するという斬新的な試みではありましたが、オランダのモダンにデザインされた居住空間と和文化の融合という意外性に驚かされた方も少なくなかったのではと思います。日本の製品は優れたものも多く、デザイン的にもオランダでも十分に受け入れられるものだということが、証明されたのではないでしょうか。このような展示即売会が今後も頻繁に行われ、オランダの人達の日々の生活の中に日本の製品、文化が取り入れられることを願っております。