龍門寺大茶会に参加して
東京支部 松親会 吉田慶子  
 
 「龍門寺 大茶会」が桜の見頃を迎えた4月4日(土)に行われました。鎮信流は御献茶式と濃茶席を担当致しました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、受付開始とともに大勢のお客様がお越しになりました。
10時からの御献茶では御宗家様がお持ちになられた明朝時代末期に来日した「道者超元(どうしゃちょうげん)禅師」の御姿の軸が掛けられていました。
龍門寺を開山し、道場ともした盤珪永琢禅師(ばんけいようたくぜんじ、以下「盤珪禅師」)は長崎・崇福寺で参禅し、その悟りを認めたのが、道者超元禅師でした。道者超元禅師は平戸藩主松浦鎮信公の招請により普門寺に転住なさり、盤珪禅師と共に鎮信公が深く関わっていたことから、御宗家様が禅師の御画像をお持ち下さいました。
 
 例年、御献茶では盤珪禅師と鎮信公の御二方にお茶が献じられますが、今年は道者超元禅師にも献じられました。
太鼓が打たれ、ばちの音が響く読経の中、献茶が進められました。御住職がお茶を献じる際に、天目を香炉の上で三回まわす所作をなさり、禅的な清めの意味があるということを学びました。
今年の献茶には、96歳になられた御老師様は体調不良でお出ましは叶いませんでしたので、一同でご快復を祈念いたしました。
その後、鎮信流の茶席(濃茶席)が午前三席、午後二席行われました。一席目には受付開始から整理券を求めて並ばれる方が多く、あっという間に満席となりました。
 竹林亭の床の間には清厳和尚筆の御軸と一対の牡丹が生けらました。お客様には一碗各服でお出ししました。お菓子は平戸のカスドースで、お寺からのご要望により毎年定番となっているとのことです。
私は初めて参加させていただきお運びを務めさせていただきました。お茶を召し上がられたお客様から直接「とてもおいしいお茶でした」との声をいただき、うれしく思いました。数名のお客様からはお茶のいただき方について質問を受け、多くの方々が鎮信流の席に関心を寄せてくださっていることに感銘を受けました。  
 
午後は大茶碗席(薄茶席)を体験させていただきました。五キロあるという大きな茶碗と、通常の数倍の大きさのお道具に目を見張りました。
お菓子は餡で包まれた小ぶりのお餅で、盤珪禅師の好物だったと伝わるところから「盤珪餅」と呼ばれているそうです。毎年供されているこのお菓子はお寺で作られているとのことで、朝台所に伺った際に、お寺の方々が忙しく作られているところを拝見したのを思い出しました。  
龍門寺茶会では鎮信流各支部からの参加者全員が協力して、各自の役割を果たしていました。お越しくださるお客様の為にいかに準備・運営するか、初参加の私にとって学びの多い茶会でした。 またこのような機会をいただけました際には、少しでもお役に立てるよう、謹んで精進して参りたいと思います