茶と花の融合展
梶の会 佐世保支部 相川幸子
 2年に一度行われる「茶と花の融合展」が、猛暑もようやく終息を迎えた9月1日、ホテルオークラにて開催されました。
会場ロビーには幾つもの趣向をこらした花々が華やかに生けられ、各茶席へとお客様を案内しているようでした。
 私ども鎮信流の席、趣向は明治維新150年にちなみ「和魂洋才」。
掛軸は「種子島日葡親交記念碑拓本」(ポルトガルから火縄銃が伝来した種子島に残る石碑の拓本)でした。花に使われた鉄砲百合は種子島等に自生していたものが西欧諸国に渡り品種改良され、世界の方々に愛でられているとのことです。道具は平戸と縁の深い外国より到来の品々でしたが、お点前を仰せつかった私は、緊張でかの国に思いを寄せることもできず、ただ一心にお茶を点ててお出し致しました
 前日からの準備等、皆が心を一つにしてお茶会を終えることができ、沢山の方々に感謝と御礼を申し上げます。
 

「茶と花の融合展」に参加して
東京支部 額賀 祥子
 連日の猛暑が続く残暑厳しい折、平成30年8月30日(木)〜9月2日(日)の日程でホテルオークラ東京別館におきまして「茶と花の融合展」が開催されました。
 この融合展は、平成7年阪神大震災義捐支援基金「茶と花の彩展」として始まり、平成10年より「茶と花の融合展」として隔年開催され、本年は東日本大震災復興のために催されております。
 お茶席は、各11流派による1日5席、4日間で20席を思い思いの趣向を凝らしたおもてなしとなりました。

 鎮信流は、9月1日(土)アスコットホール茶室(雲霓)において、「和魂洋才」の趣向として鎮信流発祥の平戸と縁の海外の品をお道具として設えた薄茶でお客様をお迎えいたしました。
 私は午後のお席で、初めてのお点前とお運びのお役目をいただきお客様に美味しいお茶をお出しできるかと緊張と不安な心持ちでおりましたが、各々のお役目の姿に勇気を得て、一所懸命心を込めてお点前させていただきました。
 今回の貴重な経験に感謝の気持ちを『和魂』を育む糧にしてこれからのお稽古に精進していきたいと思います。