姫路 龍門寺献茶式・茶会
宇和島支部 松風会 赤松聖一
       


 春麗の日和に恵まれた4月1日龍門寺献茶式・茶会が盛大に催されました。
まず御宗家の盤珪禅師並びに鎮信公への献茶があり、その流暢な御点前を目近く拝見させて戴き感服いたしました。
  
         
献茶の後、御寺の大福茶椀による薄茶席と鎮信流による濃茶席が催されました。薄茶席の掛物は、白隠禅師の豪快な書でした。私事ですが実は去る3月26日、宇和島市大隆寺で白隠禅師の250年法要と受戒式があり、私も午前8時より午後3時まで修行をさせて戴き、白隠禅師について少し学んでいました。この龍門寺で白隠禅師の掛物を又拝見し、何かのご縁かと思わず書に見入りました。
       
  
 鎮信流のお茶席の趣向は、〝オランダ茶会〟でした。床は約400年前にオランダ人の描いた平戸図の軸、チューリップも雪やなぎと一緒に活けてありました。
茶杓は、御宗家が前オランダ大使の私邸の木からの御作で、遥々欧州から持ち帰られ、御作りになられたとお聞きし感心いたしました。
お菓子は、例年好評のカスドースとオランダから招いたクリエーターと平戸の菓子職人の創作した「座禅する雲水」というスイーツがつき、お客様も大層喜ばれておりました。
     
 御宗家の毎年考えられる趣向と鎮信流の皆様の
 テキパキとした動作に、今年も感動致しました。